シリコンバレーで働くパキスタン人。
12月上旬に、帰省途中のトランジットとして東京に寄り、初めてのホームステイ先として我が家に遊びに来てくれた。
そんな彼と語っていたらシリコンバレーの働き方や東京、日本、そしてイスラム教に話が及んだ。
せっかくなのでシェアしたい。
え、vacationの後にvacation!?
チョードリー氏は40歳過ぎ。大手ITベンダーの製品管理部門の部長クラス。
いちおうITエンジニアだったコナン。
シリコンバレーに駐在したこともあり、クラウドなどの話になった。
ところが話していると、働き方がとても気になった。
- 2週間前までパタゴニアをひとりで旅行していた
- これから2週間実家があるパキスタンに帰る
- 先に旦那だけパキスタンに帰り、奥さんと子供は学校の休みに入り次第合流する
ん?vacationの後にvacation?
holiday seasonとはいえやり過ぎじゃないか?
僕がアメリカにいた頃、8時に出社して12時に帰宅とかを1ヶ月くらいやっていて頭の中はpartyしかない感じの白人男性もいましたが、それでもまだ出勤して働いている(と思われる)。
フランスなどでは年に2ヶ月くらいvacationがあったりするものの、アメリカはそこまで長い印象はない。
「フランス企業と仕事すると、カウンターパートの相手が急に2ヶ月休み取るから完全に仕事が止まるよね。」
「そうそう、あれは本当にビックリする。代わりもいなさそうだから普通に仕事が止まったままになる。」
と、先ほど意気投合したのだけど、あなたのその働き方もたいがいじゃないか。
シリコンバレーの働き方 チョードリー氏の場合
ということでシリコンバレーでの働き方について気になったので聞いてみた。
- 前回も今回もvacationだが、今回はリモートで仕事もしている
- 社長がすぐにやれと言うので、機内も昨日のホテルでもずっと仕事することになった。アメリカ時間のまま、日本の深夜に仕事をしていたのでとても眠い
- シリコンバレーではみんな17時には会社を出て家に帰るが、当然17時には仕事は終わらない
- 17時に帰るのは、家族との時間を大事にするためでもあるし、残っていたら仕事ができないと見なされかねないこともある
- リモートでも仕事ができるので、オフィスにいる必要が無い
結局、なぜ長いvacationを2回もなのかはよくわからなかったものの、holiday seasonだし、くらいのノリなんだろうか。。
ただ、日本のITベンダーとさして変わらない働き方であるような気もした。
日本でも大手ならリモートで仕事ができる環境がある会社は珍しくない。
オフィスに残っている人も多いものの、夜や休日に家で自分のペースで仕事をしている人もいる。
チャットで質問したり、ネット経由のテレカンファレンスで会議したりしている。
違っているのは、日本ではvacationが短いこと、休みを取りにくいこと、そしてvacation中はまったく連絡が取れないくらい仕事とは切り離していることだろうか。
逆にチョードリー氏はvacation中であれ、仕事をしているらしい。
オンとオフの切り替えは、場所ではないし、オフィス外ならコロコロ切り替えられないといけないだろう。
日本では会社の制度として、働き方を変えようとする。
文化をムリヤリ作るという意味ではアリだと思う。
あとは個人のモラルなり能力なり制度や仕組みをどう使うかの問題。
シリコンバレーの企業であれ、きっとそう。いずれにせよ、会社の文化や社員の働き方を考えた上での制度なのかどうか、そしてそれが自律的に推進されるか、だろう。
シリコンバレーといっても、大きく変わることがない考え方に、なんか安心したような、不思議な気分だった。
次回は、そんなチョードリー氏が東京を半日観光した感想、そしてイスラム教とイランについて、考えさせられたことをシェアします。
シリコンバレーのデベロッパーと語り合った夜 1.働き方編 https://t.co/eiNZzdG32z https://t.co/dSPvnp61Ay