タイに2週間強滞在して気づいた点を書いてみます。旅行の際の参考になるかもしれません。(情報は2016年8月時点のものです。また、完全に個人の主観です)
物価が安くて食事がおいしいのと、場所によって違いを見せるので(大きくは北部、東北部、中部、南部)、長期間いても飽きません。また、ゆったり過ごすにも良い国です。
概観
- 人種はタイ族75%(Wikipediaより)。中国人ともベトナム人とも違う
- 人口は6700万人(バンコク都市圏だけで1456万人)で、面積は日本の1.35倍
- 仏教全盛(Wikipediaによれば95%)で、日本のような大乗仏教ではなく上座部仏教であり、僧侶は相当に尊敬されている
- 国王を敬愛しており、あらゆる場所、ビジネスで写真や敬う言葉を見かける
※なお、王族を侮辱すると不敬罪で適用される
人々は優しいものの観光地は注意が必要
- みんなとても優しいが、観光客向けの人たちと運転手(タクシー、トゥクトゥク)には要注意
- 日本に対する憧れを感じる。また、北海道はブランドとして確立されており、みんな知っているし、何か品質の高いものの印象
気候はやはり暑い
ただ、日本の盆地や東京の真夏と比べれば過ごしやすく感じた。
- バンコクでは気温は暑く、湿度もかなりある。寒気になると20度を下回ることもあるらしい
- 北部のチェンマイは、バンコクよりはだいぶ過ごしやすい気候。
物価はとにかく安い
相当安い。外国人向け価格でも十分安い。しかし値切ると半額近くまでは普通に下がる。。
- 食事
- 屋台なら1食30〜40バーツ(90〜120円)。庶民の台所。
- ※チェンマイの人いわく、郊外では5バーツで食べれたりもするらしいが、観光客が出歩ける範囲ではこの程度
- 大衆的なお店なら30〜100バーツ(90〜300円)
- 外国人向けのお店で100バーツ〜300バーツ程度(300円〜900円)
- 王族も通うイタリアンレストランでひとり1600バーツ(5000円)
- 屋台なら1食30〜40バーツ(90〜120円)。庶民の台所。
- 飲料
- 水は500mlくらいのペットボトルは10バーツ(30円)
- コーヒーは、安いところで、ホットだと35〜40バーツ(105〜120円)、アイス(cold)は40〜70バーツ(120〜210円)、ブレンディッド(フラッペ)はアイスと同程度の金額で、ほぼどこでも売っている
- 現地ビールの価格は40〜50バーツ(120〜150円)くらい。レストランでも60〜90バーツ(180〜270円)くらい。
価格順はSingha > Chang > Leo > Cheers > Archa(滅多に見かけない)だったかな。よく見かけるのは、Singha、Chang、Asahi。
- 交通
- タクシーがとても安い。30分ほど乗っても150バーツ(450円)とか。トゥクトゥクだと近場なら15〜20バーツ(45〜60円)程度
- ※タクシー、トゥクトゥクはもふっかけられる率がめちゃくちゃ高い。事前に値段交渉しても降車時に高い値段を言われ、言い返すとけんか腰になり殴られそうになったりする(実際殴られることもあるらしい)
- ※バンコクではUberがふっかけられずとても便利(Grabもあるらしい)チェンマイではUberは見当たらなかった
- ※UberやGrabを使うか、タクシーならメーターを絶対確認すること。メーター使ってなかったらすぐ降りる。
- バンコクは渋滞がひどく、特に15時〜18時はまったく進まない(学校帰りのお迎え渋滞らしい)。この時間帯はタクシーやトゥクトゥクの値段が大幅に上がる(通常50〜100バーツのところも300〜500バーツになる)し、そもそも乗せてくれない。仮に乗っても渋滞で動かず、市内でも数時間かかるらしい。
- ソンテウという乗り合いバスもあり(軽トラの荷台に屋根を載せた的なもの)、15〜25バーツくらいで乗れる。行き先はルートが決まっているか、最初に乗った人の行き先沿いかになる(と思われる)。止めて、行きたいところを告げて、行ってくれる場合は価格交渉。
- ※タクシー、トゥクトゥクに比べてあまりふっかけられない。他の乗客がいる場合は特に。
- バスは数バーツで乗れるので激安だが、難易度が超高い。乗ったら、車内で切符を売る人が近づいてくるので目的地を告げて料金を支払う。
- ※タイ語がわからないと、車内の周囲の人に助けを求めないとほぼ利用不可。車内アナウンス、表示ともにすべてタイ語。Google Mapですらタイ語。知らずに初めて利用したときは、ドライバー、切符売り、乗客がすごく優しくしてくれてなんとか利用できた。
- バンコクは電車(地上のスカイトレイン(BTS)、地下鉄)、バス、タクシー、トゥクトゥクが充実。
- 長距離の移動は飛行機かバス。飛行機の国内線は安いです。バスも充実しています。ちなみに、飛行機であれば、世界遺産もあるスコータイの空港は空港自体がかわいくてオススメ(今回は行ってないけど)。
- タクシーがとても安い。30分ほど乗っても150バーツ(450円)とか。トゥクトゥクだと近場なら15〜20バーツ(45〜60円)程度
食事はおいしいが、とことん辛い
辛いものが大丈夫であればおいしいです。辛いものが苦手な人は、とことん辛くするなと言い続けても、辛いかもしれません。
- 食べるところ
- 屋台がとても充実。どこにでもあり、24時間ある(と思う)。
- 屋台でもだいたいのものが食べられる。
- パッタイ、スープヌードル、海鮮サラダ、ごはんに肉などを乗せたもの、揚げ春巻き、串焼き(豚、牛、鳥、海老、ソーセージから、魚もサバやもっと大きな魚、マレー料理のサテーも)、スティッキーライス(餅米。主にマンゴーとあわせて練乳に入れたデザート)、フルーツなど。
- 味
- 甘み、辛み、酸味が特徴。塩気が感じにくい(辛みでわからなくなるのかもしれないが)。
- 麺料理は控えめの味で出てくることが多く、卓上にあるナムプラー、砂糖、唐辛子入り酢、チリパウダーで好みの味にするのがタイ人流。
- 味を作る主要なものは、ナムプラー、コブミカン(皮を絞った汁、及び葉)、バジル(タイのスイートバジル、及びホーリーバジル)、唐辛子、エビのペースト、パームシュガー、タイの生姜、タイのニンニク、エシャロット、豆のようなナス(山椒のような味。ナスと思えないけどナスと言っていた)かな?
- 辛さ
- 辛党ですが、辛すぎ。普通の日本人のめちゃ辛いは、彼らにとっては幼稚園レベル。その10倍の唐辛子量が大人の普通の味。
- 辛いものが好きな人でも、less spicy(辛さ控えめ)とかlittle bit spicy(ほんの少し辛い)と言うこと。タイ人が言うspicyは圧倒的に辛いので、間違ってもI love spicy(辛いのが好き)とは言わないこと。
- 唐辛子の辛さは緑 > 赤、小 > 大。緑であるほど、そして1本の大きさが小さいほど辛い。小さいものは3cm程度でよく使われる。
- 特にソムタム(パパイヤサラダ)は要注意。ソムタムに入れる緑の小さい唐辛子量で大人になったかを見たりもするらしく、1皿に1個入れるのが幼稚園、成長につれ徐々に増え、大人は10個入れるらしい。なお、ひとかけらで大当たりのシシトウの辛さ。
- 場所によっても辛さが違う。
- チェンマイなど北部は控えめ
- イサーン料理と呼ばれる東北部は激辛
- バンコクなど中部は辛め(イサーン料理の影響で辛くなったとか)
- 南部は知りませんがあまり辛くないらしい。
- 辛党ですが、辛すぎ。普通の日本人のめちゃ辛いは、彼らにとっては幼稚園レベル。その10倍の唐辛子量が大人の普通の味。
- 果物
- 様々な南国の果物がありますが、切り身で食べられるのはごく一部。いろんな屋台で売ってますが、だいたいは同じものしか売ってません。
- 数少ないスーパーなどに行けば、果物をいろいろ買うこともできます。
- 屋台で果物丸ごと売ってるところもあります。。。
飲料 ソフトドリンクは甘く、ビールは豊富
- ソフトドリンク
- フルーツのジュースが屋台でよく売っている
- コーヒーは、小さい屋台のコーヒースタンドでもエスプレッソマシン使用。ドリップコーヒーはまず見かけないので、アメリカーノ(エスプレッソ+お湯)で注文することになる。タイ人は練乳と砂糖を入れて甘くして飲むのが伝統。歩きながらカップを持って飲んでいる人は見かけない。
- お酒
- 店ならどこでもお酒が飲める勢い。
- ※屋台だらけのところ(ナイトマーケットで店舗がないところとか)だとお酒を探すのに苦労するが、バーのような屋台があったりする。
- ビールを頼むと氷入りグラスが出てくる。薄くはなるがキンキンに冷えておいしい。氷不要なら伝えればやってくれる。
- – Singha : すっきりかつのどごしよくタイ料理に良く合う
- – Chang Classic : キリンビールのような味
- – Leo : 甘みがあり、のどごし系ではない
- 店ならどこでもお酒が飲める勢い。
- グラスワインは南アフリカ産が主流。
- ※タイ産ワインは輸出をターゲットにしており、タイ国内ではまず見かけない(高級デパート、ごく一部の高級レストラン(特に高級ホテル系)、空港免税店のみ)。高めの外国人向けかなりきれいなレストランでも出てこない。
その他
- スーパーが少ないが、大きな市場はある
- タイ人は料理が作れない人が多いらしく外食かインスタントが多いんだとか。タイ人はいつでもどこでも食べているものの、だいたいはtake away(持ち帰り)で買ってきたもの。弁当や家で作って、というスタイルではないらしい。というわけでか、スーパーは時々しか見当たらない。逆にお店の人に向けていると思われる大きな市場がちょこちょこ見つかる。
- 薬がとても安い(ブスコバン12錠が3バーツとか。。)
- 医療は質が高く安い。ドイツやフランスなどで学んだ医者が多いらしい。病院もきれいでしっかりしている。
- 犯罪はそこまで多くない。日本と比べてはいけないが、諸外国と比べれば。
- タイに移住したフランス人いわく、医療レベルが高く安心で、犯罪も少ないから移住したとのこと。。先進国をしてそう言わせるレベルであることに驚き。
- チェンマイは長期滞在先として特にリタイアした人に人気。病院もいろんな言語で書かれてます。
以上です。気になることがあればコメント欄にて、ご質問やご指摘お願いします。
他に気づいたことがあれば追記するかもしれません。
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