多くの日本人の憧れ、天空の城マチュピチュ。僕も世界史便覧に魅せられ、ここにやってきました。
しかしトラブルによって乗るはずだった電車が運休。予定変更を余儀なくされることに。
そんなトラブルによって、マチュピチュ滞在はたった2時間。マチュピチュを走り回るとどれだけ見れるのか。
そして、そんな無理をして高山病にはならなかったのか。
日本からはとっても遠いのですが、少しでもご参考になればと、ペルーの首都リマからの旅程からご紹介します。
事前にわかっていたトラブル
もともと組んでいた旅程では、10月6日にマチュピチュに行く予定だったのですが、その日にペルーで交通機関のスト発生が決定。乗る予定だったマチュピチュ行き電車の運休が決まったのでした。
このとき、今の僕にはない旅のスタイルですが、事前にペルーにある受注型企画旅行(オーダーメイド)の会社を通して手配していました。
そのため、代替チケットをすぐ手配してくれて、それにあわせて旅程変更の相談がきたのでした。
おかげでマチュピチュ行きがなくならずに済みました。
ただ、マチュピチュ滞在時間がたった2時間になってしまいました。それでも行けることに感謝。
マチュピチュまでの旅程
旅程
ペルーの玄関口であるリマからマチュピチュまでは約8時間、半日がかりの移動になります。
こんな行程です。
- リマの中心街からホルヘ・チャベス国際空港まで車で30分
- リマからクスコまで飛行機で1時間半(約580km、東京・青森間くらい)
- クスコのアレハンドロ・ベラスコ・アステテ空港からオリャンタイタンボの駅まで車で2時間強
- オリャンタイタンボからマチュピチュまで電車で1時間半
- マチュピチュの駅からマチュピチュ遺跡までバスで30分強
通常はクスコで1泊して、翌朝からマチュピチュに行き半日滞在、もしくは、マチュピチュの街で1日滞在してじっくりマチュピチュを楽しむのではないかと思います。
登山家向けには、1週間くらいかけてマチュピチュに向かうトレイルコースまであります。
それくらいなかなかに遠いのと、クスコからオリャンタイタンボまでは車をチャーターしないと多分行けないあたりが難関です。旅行会社を使ってチケットを取れば手配してくれると思いますが。
道中
クスコの空港に着くと、観光客向けのおもてなしになかなかテンションがあがりましたが、それは別の機会に。
そこから車でオリャンタイタンボに向かう旅程は、大変のどかな自然の中をずんずん進んで行く感じ。
最初は日本とのあまりの違いとか、あちらこちらが遺跡のような中世のままのような生活に心躍るのですが、しばらくすれば飽きてきます。
ドライバーが延々下ネタなどジョークを言い続けてこちらの歓心を買おうとしてくれたので、疲れたそこそこ楽しめましたが、ほぼドライバーとその友達が話し続けてるだけだったので暇でした。
オリャンタイタンボに着くと、またテンションがあがります。だってこんな街。
ここの駅でしばらく電車待ち。
をしてたら、アメリカから来た団体ツアーの人達と一緒になった。年齢の程はリタイア組という感じ。日本の定年後のツアーのような感じ。
電車の中ではそのツアーのガイドさんと隣の席になり、こんなことを言われました。
若いのにペルーに来るなんて珍しいね。日本から遠いだろ。君はアメリカからなら近いからと言うけど、多くのアメリカ人にとってはペルーは遠い場所なんだ。だから日本人もアメリカ人もヨーロッパ人もリタイアして時間がある人しか来ないんだ。
なるほど、南アメリカってどこからも遠いのか。
それでも、マチュピチュといいナスカといい、さらに遠いけどモアイ像があるイースター島といい、南アメリカには旅好きを魅了するスポットがたくさんなんだけどな。
ちなみに、メルカトル図法の地図に親しむ我々には驚くべき事ですが、なんと
札幌からサンフランシスコと、サンフランシスコからペルーのリマは、距離がほとんど変わらないという事実。
そして飛行機の値段も同じくらい。地球は丸い。
アメリカが遠いなと思ったら、アメリカ人がペルーは遠いという感覚に共感できるはず。
そして、日本からオーストラリアって近そうだよね、と思っているなら。
東京を出発点とすると、オーストラリアのシドニーとアメリカのサンフランシスコはほぼ同じ距離であり、
ニュージーランドのクライストチャーチとアメリカのニューヨークもまた同じような距離だったりします。
地球は丸い。
話がはんぱなくそれましたが、乗った電車はVista Domeという、屋根がすっぽりあいていて景色が楽しめる電車。
1時間半の旅の間、軽食も出してくれたり、ファッションショーまでやってくれたりします。
途中でトレッキングで歩いている人が見えたり、山の中の家が数軒しかないような駅に何度かとまったりします。
秘境。
しかしここでも、日本人としては衝撃の事実。
天空の城と言われるマチュピチュは、拠点となる街クスコより1,000m下にあり、オリャンタイタンボからも300mほど下にあります。
へー!と思った方、いいねしてくたさい(笑)
クスコに飛行機で降り立った時点で富士山よりも高い状態。
そこから電車とバスで降りていくのかと言われると、そうでもなく、上がっていきました。
ということは、上下動が激しいということなのでしょう。
一気に上って、下ってから上り、また下ってさらに上る、という旅程。
そりゃ高山病対策も必要です。
高山病対策
ペルーの旅行について日本語で調べると、高山病予防の話がたくさん出てきます。
上記の通り、観光地の主要都市が軒並み高いからです。
先ほどの図に、他の観光地と、最も高い街を含めるとこういうことに。。
予防法として、徐々に高いところに移動していく、と書いているサイトもありましたが、
一気に上って、下ってから上り、また下ってさらに上る、という旅程になるので、おそらくつらいままだと思います。
僕は毎晩寝る前にダイアモックスという薬を飲むことで高山病を予防していました。
アメリカの病院でペルーに行くという話をしたら勧めてくれました。
おかげで、なのか、健康だったから、なのかはわかりませんが、旅程の中で高山病になることはありませんでした。
以下のサイトに記載がありますが、急に高度が高くなる際の高山病初期症状を回避するためには効果的、なのだそうです。
飛行機でクスコに入る、電車やバスでどんどん標高が高いところに移動する、などの際、助けになるかもしれません。
(参考:ダイアモックスとは – 日本登山医学会)
http://www.jsmmed.org/info/pg52.html
標高が高く、空気が薄いからか、少し急いだだけでかなり息が切れます。
マチュピチュ滞在2時間ではどうなったのか。
というわけでマチュピチュ到着後は後編にて。
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