泊まりに来ていたフランス人のセシルさんが、一人で近くの公園に散歩に行った後、興奮した様子で帰ってきた。
いわく、子供達がおいしそうなものを釣っていると。

セシルさんいわく、フランスでは高級食材であり、高めのレストランの食材とのこと。

日本ではゲテモノ扱いかもしれませんが、簡単においしい食材が手に入りますので、興味ある方はぜひ。
※カエルではありません。

食材の歴史

昔はフランスでも捕まえられたらしいその食材。
セシルさんは、よく持ち帰っておばあさんに料理してもらったらしいのです。
が、近年はみんなが捕まえすぎてほとんど見かけなくなったんだとか。

日本でも、昔はとある食材の餌として持ち込まれたものの、大元の食材とともに食卓には根付かず、輸出需要もなくなり、
飼育所から放逐された結果、大元の食材とともに全国に広まってしまったらしい。

 

張り切るセシルさん

翌日、ダイソーで網とバケツを買ってきたセシルさん。
張り切って公園に出かけ、メールがきた。

コナンさん、 5匹取ってきた! からあげを教えて下さい!

というわけでその食材を調理することになりました。

その食材とは、こちら。

アメリカザリガニ

 

調理方法

下準備

僕はアメリカで食べたことはあるものの、調理したことはありませんでした。

若かりし頃のコナン

調べてみると、池や川の生物なので、泥抜きが必要とのこと。
というわけで今夜は調理できません。

セシルさんをなだめて、浄水に入れて、共食いしないように1匹ずつ分けて置いといておくことに。
結果、バケツや食器などに小分けにされて並ぶこととなった。

最初は糞だらけになるので、何度も水を交換します。

 

ちなみに、フランスでもそうするらしい。
その夜セシルさんがフランスにいる家族にメールして、同じことをすると確認していた。

 

いざ調理

そして翌日。
調理の1時間前に日本酒につける。
バチャバチャ暴れ始めたが、1時間経つとぐったりしていた。
それでもまだ生きているあたり、相当な生命力である。

ザリガニはスープにしたり、焼いたり、揚げたりと、
様々な使い方ができますが、今回は何もつけずに素揚げにしました。

 

いざ実食

できあがったものがこちら。

収縮し、心なしかおいしそうに見えるアメリカザリガニさん

200度で長めに揚げました。

調理前は完全にザリガニなのに、油で揚げると殻の収縮のおかげか、小型のオマール海老のような状態に。

 

食べてみるととっても上品な味。
殻もパリパリいけて、臭みがまったくなく、そのへんのエビよりもダントツにキレイな味。
もちろん味噌も食べられます。

 

最後に

日本ではあちこちの池や川で見かけるアメリカザリガニですが、フランスでは高めのレストランで見かけるものなんだそうです。

日本にアメリカザリガニが入ってきたのは、食用として輸入したウシガエルのエサとして。
ところが食用需要・輸出需要がなくなり、放逐された結果、ウシガエル、アメリカザリガニともに全国の至る所で住むようになったようです。

それはさておき、良い出汁が取れるらしいので、今度はビスクにでもしたいなあ。

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