ジョホール・バルからムラカ(マラッカ)にバスで移動。
ムラカでは、Airbnbでかわいい家に宿泊。

今回は、ムラカの世界遺産な光景ではなく、滞在した家とその生活に密着してみます。
個人的には、新市街の中心のような場所での交通手段に驚きました。

ムラカという街

ムラカはペナンのジョージタウンとともに「マラッカ海峡の歴史都市群」として世界遺産に登録されている。
15世紀にイスラム教を導入し統治されていたムラカ朝は、ヨーロッパとアジアを結ぶ貿易地点であり、ポルトガル・オランダ・イギリスに占領された歴史を持ち、
加えて中国からの移民の影響もあることから、多様な文化が融合された独自の文化を作り出している街。

つまりは、食も融合されて進化されているに違いない。僕がムラカを訪問した理由はそこにあります。

観光地としてのムラカは、オランダ広場周辺の植民地時代の建築物と、ジョンカーストリートと呼ばれる中華街が有名。
ジョンカーストリートは、単に中華街というよりババ・ニョニャ文化と呼ばれる、マレーと中国の文化が融合した建築や食などの融合文化が見られる。

 

と、そのあたりは別途ご紹介するとして。

 

こうした歴史的観光地部分である中心街(旧市街)は、あくまでムラカのごく一部。
ムラカは人口45万人を抱える大都市でもあり、旧市街の周囲に広がる新市街は、落ち着いた町並みでありながら、交通量も多く、大きなショッピングモールがあったりもする。

今回の宿泊地はそんな新市街にあり、ムラカ市庁舎のすぐ近くにありました。

 

今回のAirbnb宿泊先

マレーシアの家は、一軒家もあれば、長屋のように家が連なっているところが多く見られます。
首都クアラルンプールでもそうでしたが、ここムラカの新市街も同様。今回の宿泊先もそんな1軒。

クアラルンプールで見た長屋。駐車場は壁で区切られている。各戸ごとの増改築の後も見える

地震なんか起きたらもろとも倒れちゃいそう。。

家の中にいる限り隣の家を意識することはないし、駐車場も高い壁があるのでプライバシーは守られてる感じ。
全然隣の音も聞こえてこなかったし。
台所にある勝手口から外を見ると、隣の家の洗濯物干しが丸見えだったりはしましたが、それを除けば、家を出てみない限りは普通の一軒家。
なんだか不思議な感覚でした。

 

ホストのゴウちゃん

ホストはマレーシア人女性のゴウちゃん。架橋の血筋なのだと思う。
日本人の友達も多いらしく、日本人からは「ゴウちゃん」と呼ばれてるそうで、僕たちもゴウちゃんと呼ぶことにした。

結婚していて、最初は全員ムラカに住んでいたけど、今は家族は別のところに住んでいるんだそう。
ゴウちゃんは生まれがムラカで、仕事もムラカでやっているので、普段はムラカに住んでいて、時々家族の家に帰ると言っていた。
というわけで2階立ての家がすごく余っているのでAirbnbで貸しているらしい。

ワーホリでニュージーランドに行った経験もあり、ホテルで働いていたらしく、写真をたくさん見せてくれた。

休日は子供達に美術を教える先生もやっているゴウちゃん。
1階のリビングにもたくさんゴウちゃんや子供達の作品が飾られていて、また、子供達と工作をするための部屋もあった。

窓際や壁にたくさんの手作り作品が飾られていた

ヨリコは芸術的モノづくりが好きなので、きっとゴウちゃんと話が合うだろうなと思っていたものの、なかなか時間が空わず、結局一緒に工作の時間を持たせてあげられなかったのは心残り。

ゴウちゃんは教え上手でもあり、家からバス停まで、家から近所のスーパーまでの行き方を教えてくれた後、帰り道は
「私に家までの行き方を教えて」と復習をさせてくれた。
おかげでちゃんと覚えられた。

 

到着した日、おなか空いてるでしょうと早速料理を振る舞ってくれた。
とっても優しい。
味も優しく、とってもおいしかった。

 

ゴウちゃんの家の周辺

食後に、家の周辺と交通手段を案内してくれた。

ここはムラカ市庁舎(MBMB)のすぐ近く。市庁舎は堂々とした佇まいでとても絵になる。

堂々とした佇まいのムラカ市庁舎。噴水や、市民が和める広場もある

夜に市庁舎を見たらライトアップがとてもきれいだった。昼と夜で同一かと目を疑うレベル。

もはや別物なくらい色分けされたライトアップ

そして、ムラカ市庁舎の隣には、イオン(旧カルフール)と、ムラカモールMelaka Mallのふたつのショッピングモールがあり、幹線道路を少し進めば大きなモスク、植物園や動物園もあります(行ってないけど)。

ムラカモール。4階建てくらいあり、外見はきれいだが中は古そう

 

ムラカ市内の移動手段

おそらくマレーシアではここに限らず、都市圏ではきっとそうだと思いますが、主な移動手段は車とバスです。

で、バスについてなのですが、バスが停まる位置は決まっているものの、バス停を示すモノがありません。
なので、知らない人にとってはバス停はどこだ、となるわけです。

例えばムラカ市庁舎前のバス停は、Melaka Mallの前の植え込みのところあたりです。
Melaka Mallの真ん前ならなんとなくわかるのですが、なぜか少し脇の植え込みのところ。
もはや待つスペースがないどころか、歩道ですらありません。

そして、Google Mapsにもバス停の表示はありません(2017年2月現在)し、
Google Mapsのナビゲーションでも公共交通手段が出てきません。

初心者には相当厳しいバスの旅。

加えて、路線がかなり多く、同じところを通っても番号が違ったら全然違うところに連れて行かれます。
ハブとなるMelaka Sentralに到着するバスは多いのですが、
同じ乗り場でもかなりの種類のバスがやってくるので、相当やっかい。

現地の人に教えてもらわない限り、使いづらい、バス事情。

 

マレーシアでも開始したサービス

完全に余談ですが、ムラカ到着の前日に、ヨリコ待望のPokémon GOがマレーシアでも開始。

ムラカへのバス移動中に開始したヨリコ。
市庁舎前にもたくさんポケストップがあり、とてもご満悦でした。

ジョホールバルからムラカへはこのバスで移動しました。運転荒めながら快適

ちなみに、イスラムの教えに反する(らしい)ポケモンは、イスラム圏では忌避されているらしく、イランは国がPokémon GOを禁止してます。

が、多くのイスラム教徒を抱えるマレーシアでは、一方で多様性を認める文化からなのか、Pokémon GOはOKらしい。

ケータイ会社もすぐにPokémon GO関連サービスを打ち出した。
僕がマレーシアで使っていたSIMカードはHotlinkという会社のものでしたが、
Pokémon GOの課金サービスでポイントがたまるサービスを大々的に宣伝していた。

一方で、SIMカードのデータ通信量枠(1ヶ月4GBまで、とかね)とは別に、
イスラム関連データ通信料枠(イスラム関連用に別途100MB、とか)があるなど、
イスラム優遇政策も同胞している不思議。

多様性とは、おもしろく、難しいですね。

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