イランではAirbnbが使えません。

というわけで他のサービスを利用して民泊です。
今回はそのあたりの事情と、テヘランでのお出迎えについて。

イランの民泊サイト事情

イランでAirbnbが使えないのは、アメリカのイランに対する経済制裁のためです。
イランからアクセスしようとするとファイアウォールで止められる、と言うことはないのですが、Airbnbの画面でエラーが表示されます。
おそらく、アメリカ企業がイラン国内のホストと直接取引(銀行送金)できないためでしょうか。
結果として、例えばテヘランで「物件」を検索しようとしても1軒も出てきません。
同様に、シリア、北朝鮮などでも使用できません。
(イラン国内からアクセスしたときの、アイスクリームをたらした女の子の画面、
せっかくだから保存しとけば良かった。。)

ところが、イラン人はおもてなし大好き。海外の人に興味津々。
Couchsurfingや、その他ホームステイ関連サイトで企業とホストが直接金銭のやりとりをしないサービスにおいては、たくさんの受け入れ先が出てきます。
例えば、Couchsurfingでイランの旅程を公開するや否や、即座に大量のオファーが届きます。
他の国では待っていて連絡が来ることは稀なのになんだこれは。。

向こうから連絡が来るのは怖い。と思っていたのですが(実際おっかなびっくりでしたが)、
どうやらこれはお国柄のようです。

 

今回オファーの中から選んだのは・・

テヘランでは、Couchsurfingでの大量のオファーの中から、
アラビさんのおうちに訪問させていただくことにしました。

アラビさんは日本で7年間働いていたこともあり、日本語がうまく、
日本の文化のことや、東京を始めいろんな街のこともよく知っています。

実は1990年まで、日本とイランはビザ相互免除協定があったため、
イラン人が給与が高い日本に職を求めてくることが多かったのです。
ということもあってか、イランの人は日本に対してとても良い印象を持ってくれています。

ヨリコにとって、たまには日本語が話せる環境がいいかなと思ったのと、
レビューによれば奥さんは料理が得意らしい、ということで選びました。

アラビさんは空港からの送迎、滞在期間中はずっと市内を案内してくれ、
チケットの手配や車での移動までやってくれ、加えて食事までついており、
さながら友人によるプライベートツアーのようでした。
※料金は日額でお支払いしています

 

空港でのお出迎え

飛行機の出発が遅れたり、到着に時間がかかったりで、予定時間から2時間ほど遅くなりましたが、
アラビさんは到着ゲートの先頭で待っていてくれました。(すごい人だかりでした)

「遅かったね。疲れた?」と声をかけてくれるアラビさん。
そしてヨリコを見てひとこと「奥さん、イラン人?」

 

アラビさんの奥さんロシャさんが運転する車で市内に向かいます。
エマーム・ホメイニ国際空港はテヘランから30km近く離れており、1時間程度のドライブです。

空港からは高速道路が続いており、そこそこ渋滞しています。
外に見える景色はかなり砂が多い。

そんななかに建つ空港、ブレてますが、外観がかっこいいです。(中は古いですが)

エマーム・ホメイニー国際空港の概観。すてき。

さらに、空港からすぐにガソリンスタンドがあり、小さなお店も併設。
このガソリンスタンドがかっこよすぎて早速イスラム建築に興奮。

ガソリンスタンド。すごい近未来感。

斜めかつ平らでないところ、センス良いです

ちなみにお店はこういう感じ。東南アジアと大きくは変わりません。

そこでお水を買いに行くアラビさん。
店内を見ていたらアイスクリームがあり、「食べてみる?」と買ってくれました。

もなかサフランアイス!サフラン!

これがすごく良い香りでおいしい。ヨリコも絶賛。
この国ではサフランが安価に手に入るんだろうな。
後で他のアイスを見たときも、サフラン率が相当高かった。
いろんな料理にもふんだんに使うので、安価であることに加え、好みかもしれません。

ミネラルウォーターは軟水で助かりました。

そして1時間ほどかけてテヘランの北の方にあるご自宅へ。
マンション全体の入口には鍵がかかる門があってセキュリティも安心。
エレベーターもあるマンションです。

ちなみにエレベーターのドアは手で開け閉めするタイプ。
しかもドアはエレベーターのかごではなく各階にあり、上から見るとコの字型のかご。
もちろん昇降中はロックされて開け閉めできませんが、
昇降中は入口側に寄りかかれず、日本人的には新鮮でした。

家に着いたのは、夜11時頃。
荷物を下ろして軽食、ということで出してくれました。

パン、パンとあわせるもの(クリームチーズ、くるみ、オリーブ、ごまペースト、チョコペースト、ハチミツ)、メロン、スイカ。

真夜中の食卓。軽め、なのか??

このゴマたっぷりのパンがやみつきになるおいしさで、食べ過ぎてしまう。

やみつきになるパン。重要なことなので写真拡大しました

アラビさんは日本語でいろいろ教えてくれ、
ロシャさんは日本語は話せませんが、単語レベルの英語やアラビさんの通訳を介して
いろいろ気遣ってくれて、初対面の緊張もありましたが、とても温かい感じでした。

長時間のフライトに加え、地球の歩き方もなく、あまりわからない国イランのため
やや緊張しながらの移動だったこともあって、さすがに疲れました。

あてがってくれた個室に、用意してあった布団を敷いて、寝ました。
そうそう、イランの家ってベッドもありますが、来客用に布団たくさんあるんですよ。

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