日本が終戦記念日と言っていたその日。街を歩いていたら、なにやら巨大な臨時祭壇が1車線を埋めていた。

お葬式でもなさそうだけど、何かあったのかしら。

と思っていたら、その次の日には宿泊先の家に祭壇が作られ、町中のあちこちの軒先で一斗缶のような缶で小さな焚き火が。

何事かと思い調べてみました。

突然こんなものが、、

ジョージタウンの魅力で紹介したPitt Street Koay Teow Th’ng 椰腳粿條湯に向かう途中。車の往来も多い通りに、圧倒的存在感をはなつ巨大な祭壇が。

1車線をふさぐ巨大な臨時祭壇。地域の人用ではなく、プライベートなもののよう。

なんだこれはと。
通りがかったときは上の写真のように人がいなかったので、中を通過してみました。

そんな堂々といいの?

と、日本人読者としては感じると思います。誰もいなかったので、せっかくだから見たい、という想いはもちろんありましたが、それ以前に、

そもそも道を塞いでいて通路がない状態

だったので、人がいようがいまいが通らざるを得ない状態でした。

 

すると、大きさ的には引っ越し用のトラックの運転席を含めても2台分はあろうかという大きさで、あまりに大量の食べ物のお供え物があり、最前列には、、、

豚の丸焼きが5頭分。。いったいいくらかけたんだ。。

なんだこの大規模な祭壇は。
でも誰か偉い人のお葬式というわけでもなさそう。このお豚さんの向かいは神様をまつってる感じの祭壇。

そしてその祭壇の脇から歩道に戻れるようになっていたのですが、出てすぐの光景がこちらです。

印刷会社でしょうか、真ん前に祭壇を立てられ、めっちゃ邪魔そうでした

 

そして翌日目覚めると、、

何があったんだと疑問に思いつつ、その日は他には何もなかったのですが、

翌日目が覚めると、、、

家の中に臨時祭壇ができてました

写真の左斜め前のカーテン部分が泊まってた部屋の扉なので、開けた瞬間ビックリですよ。かわいいおじいちゃんが準備中だったし。

なんだこれは。

外に出てみると、

あちらこちらの家の前でなんだかせっせと燃やしている

そういえば前日まで、あちこちの家でなんだかせっせと紙を折ってる人がいてなんだろうと思ってたのですが、今日はそれをじゃんじゃか燃やしてました。

今日の日のためにずっと折ってたのか!!

ホントに朝から夕方まで、いつ見ても折ってたのですが、まさか燃やすためとは。燃やす量にノルマでもあるのか??それとも多ければ多いほど何とやら、なのか?

 

何の日なのかと調べてみたら

どうやら、お盆らしい。
お盆というと日本の行事のようにもなっていますが、日本でのお盆は仏教行事と日本古来の信仰が結びついたものであり、元々は仏教(道教?)です。

イスラム教が多い国ですが、華僑も多いので、仏教(道教)もたくさん見られます。

特に、Clan Jettyは、今滞在している周さんの周姓橋や陳さんの陳姓橋など、名前の通り華僑が住んでいるので、あちこちでお盆でした。

2016年の旧暦での盆は8月15日〜8月17日。早いところは昨日8月15日、多くは今日8月16日にやるということだろうか。

 

ジョージタウンでは、各家庭の家の前で、ご先祖様にお金を送っているということなのか、冥土銀行券なるものや、何か金色の紙を燃やしていました。

燃やしていたもののひとつはこちら。

拾ってみた。表面。冥土銀行(Hell Bank)の500万円券。

裏面。おじいちゃんにすぐに燃やせ!とジェスチャーされた。持っておくのは縁起が悪いってことかな。

折りまくっていたものは落ちてなかったので詳細はわかりませんが、お札は簡易版として売られてるのかもしれません。

 

泊まっていた周姓橋(桟橋)でももちろんあちこちで燃やされていたのですが、、、

桟橋でもこのように・・・って油を周りにかけたら危なすぎるような・・・

桟橋に限らず、どこもすべて缶か何かで燃やしていて、周りにこのように水なのか油なのかがかけられていました(水だと信じたい)。

 

お供えもののおさがり

翌朝起きると、家の臨時祭壇を片付けていたおじいちゃん。

お供え物を指して、食べるか?というジェスチャーをしていたので、ランチで食べたいとリクエスト。

といっても言葉が通じないので朝ごはん用として出してくれたけど、後で、と昼にいただきました。

そして出てきたのがこちら。

お供え物の食事をいただいた!味付け濃いめでおいしかった

ひとりだと食べきれなかったんだろうな。いいタイミングで泊まったかもしんない(笑)

食レポ動画も撮ったのですが、動画が消えてしまったので、残念ながら割愛。

マレーシア ペナンのお盆の風景でした。

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