「Anthony Bourdain No Reservation」という、テレビ番組。食べ物中心の旅行番組です。
http://www.travelchannel.com/TV_Shows/Anthony_Bourdain

ただ、見てると、タイトルの通り店の予約をせず、高いところにいくわけでもなく、現地の人と会話しながら、案内されながら次々と回って行くため、現地の人の生の生活感が見えたり、文化が見えたりする面白い番組です。

で、旅行番組チャンネルなのでこればっかり連続で流れ続けてるのですが、ベトナム、中国、韓国などアジアがたくさん来て、ついに日本が登場しました。

しかも大阪。

ここで、ホントにこの番組はいいねえと思いました。
他の国だったり知らないところだったらわかりませんが、知ってるところをここまで紹介されるとやるなぁと思えます。

以下、かなり長いです。見ながらメモってたのをラフな文にしてます。興味があれば、いかに興味深い番組かを見ていただければ。

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大阪の道頓堀からスタート。
海鮮問屋 吾作どん アポロ店
http://r.gnavi.co.jp/k201401/

阪神タイガースの試合をやってて、店員も客も大盛り上がりの店内。テレビには金本兄貴も映ってる。みんなが歌う歌について、選手一人一人の応援歌だと説明する日本人。

東京と大阪の違いについて(内容忘れた)のアナウンス。
「大阪には食い倒れという言葉がある。食べ過ぎてお金がなくなるという意味だ」

店の映像に戻る。
寿司職人がスコアボードを更新し続けている。
阪神タイガースと東京読売ジャイアンツはヤンキースとレッドソックスのようなライバル関係と説明。

そして阪神は横浜に3-0で勝った。
六甲おろしの大合唱。
阪神が勝ってビールが40円になってAnthonyは喜んでいた。

次の日、Ken&Soraという漫才コンビと一緒にまわる(英語なので誰かわからないが、AnthonyはKen&Soraと言っていた)
自分で作るたこ焼きのお店(店内の感じが梅田のではなさそうでした)。
そこで、アメリカでは尖ったものとか熱いものを使わせるなんてありえない。何かあったら訴えられるから。と文化の差を説明。
また、その場でKen&Soraはボケとツッコミを英語でやってた。
行儀悪いことをするとか、たこ焼きにからしを大量にかけるとかで、ツッコまれるという、大阪ではいたって普通の光景をナレーターが説明。

その後、大阪のバラエティ番組(雨上がり決死隊などが出るバラエティ)、横山ノックの漫才、ひびきこだまの漫才が少しだけ流れ、大阪の笑いが説明されていた。

次に自由軒の名物カレーを食べていた。
http://www.jiyuken.co.jp/
日本で言う洋食、とか説明していた。なるほど。

そして道頓堀極楽商店街。
いろんな店にあるだるまについての説明。
そして道頓堀極楽商店街のなかの串カツ屋。
熱いから気をつけろ、というのはもう慣れた。大阪の食べ物は基本的にそうだ。
「大阪の食べ物はビールによく合うよね。」

二度漬け禁止もSingle dipping in the sauce pleaseとか言ってた。しかも店の人も英語で。なんでだ?
と言いながら二度漬けDouble dippingするKen&Soraのボケツッコミ。

食い倒れ人形がこのあたりのシンボルで、人ごみの中でみんな写真を撮っている、と説明していた。
道頓堀にで「阪神が優勝したらここに飛び込むんだ」「まじで?水のなかに?こんな汚いところに?」「そう、汚いけどね」
工事がまだだった。かに道楽に45周年とあったので2007年?と思われるんやけど。
かに道楽前の露天でかにを食べる。

そして、すし、チーズケーキ、焼きそば、お好み焼きと食べて、「まさかお腹いっぱいというとは思わなかった」とはAnthony

そしてAnthonyが大嫌いなカラオケ。(大阪の前の韓国のときに、抵抗しながらもカラオケに連れていから、ここは最低だ、地獄だ、俺を殺してくれと叫んでいた)
ただ、今回はまだマシだったような顔でした。

そこで、漫才コンビの知り合いで歌声がかわいいと紹介された女の子が登場し、なぜか翌日は木曽谷へ。どうやらその子の実家らしい。
新幹線から、大阪は忙しくてフレンドリーだったがこちらはゆっくりしている、昔から変わらぬように人が住んでいると紹介。

中山道は京都のような伝統的な街。
御岳山にのぼり、抵抗しながらも進められるまま滝行を体験(字幕はtakioだったが。っていうか女の子の名前もまちがってたが忘れた)。すごく気持ちがすっきりしたと満足していたようだった。

で、店の人と名刺交換をする場面で日本の名刺交換のやり方を学ぶAnthony。

木曽路の檜の木々についても説明。伊勢神宮のために切られた木をまつっているところや、伊勢神宮についても、天照大神まで出して、さらに20年ごとに立て替えで木曽路から檜を送っているとまで説明。

そして、どうやらお盆らしい。それで女の子が実家に帰ってきたのについてきたということなのね。
お盆は死者が返ってくる日で、東京や大阪に行ってる人も帰ってくる日。日本ではお盆と新年は家族が集まる日だと説明。

墓参り、盆踊り、花火、火送りなども紹介。

そしてまた大阪に戻ってきた。大阪ドームで阪神の応援(55000人の応援とちょっと古いけどなじみ深い数字が出てニンマリ)

大阪の犯罪率についても説明しながら、ニューヨークよりは全然マシと言ってた。が、ホームレスが多いよねと、別の漫才コンビっぽい人と話してた。
そしてホルモン焼きの店。

また大阪ドームに戻り、服装、旗、演奏、ジェット風船、売り子、食べ物屋が球場にたくさんあること、煙草を吸いながらお酒を飲みながらテレビで観戦できる場所が球場内にあることを紹介、特に食べ物がたくさんあることと、売り子が生ビールを注げる機械を持って歩いてることに合理的なシステムだと評価。高いが、ヤンキースタジアムとさして変わらないと言っていた。

そして出てきたAnthonyは「タイガースのシャツ、ビール、ホットドッグ、枝豆、ビール。完璧」と、言ったままの格好で、完全に大阪人を呈していた。

最後に行かなければ行けない場所。寿司が大好きだ、とか言いながら小好鮨というところに行っていた。(調べてみたら全部時価。良心的な値段らしいが。)
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27000311/

大阪には古くからこういうギャグがある。
「東京と京都の人は靴と服に使うが、大阪の人は食に使う」(僕は聞いたことない)
大阪には「もうかりまっか」という言葉がある。
大阪はお金が生まれる街。食と歓楽の街。
よく働き、よく遊ぶ。
みんな食べ物にお金を使っているが、それは食べ物のためだけではなく、会話や楽しみなど、あらゆる経験がそこにあるから食にお金を使っているのだ。

で、終わり。

いやーおもしろかった。

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